科学論文紹介

老齢マウスの腸管環境は細菌にとって不快な環境である

toraemonさんによる写真ACからの写真

論文タイトル: The Landscape of Adaptive Evolution of a Gut Commensal Bacteria in Aging Mice (Current Biology)

腸管内における細菌の変異獲得(適応進化)が若齢マウスと老齢マウスで異なるという報告(pubmed)。

ストレプトマイシン処理後にE. Coliを腸管内に定着させ、どのような変異をもつE.Coliが蓄積していくのかを調べるという実験系により、若齢マウスではgatなど代謝に関わる遺伝子に、老齢マウスではlrhAなどストレス耐性に関わる遺伝子に変異が蓄積しやすいことを明らかにした。
老齢マウスの腸管では活性酸素種ROSのレベルが高く、ストレス耐性遺伝子の機能が向上したE. Coliが選択されたものと考察される。 老齢マウスの腸管はE. Coliに不快な環境になっているのであろう。